夏の夜、高揚する気持ちを胸に木更津港へ向かったら、すでに夕暮れの海辺は人々の笑顔で満たされていました。中の島大橋が光り輝く港に、約13,000発もの花火が投じられ、スターマインや大輪が夜空を染め上げます。

打ち上げ音が胸にズドンと響き、波音と混じってリズムを奏でているよう。伝統的な花火が多く、迫力ある尺玉や二尺玉に思わず息を吞みました。首都圏とは違って開けた視界に広がる大輪が、海面に映えて幻想的な風情が印象的でした。

屋台の香りに包まれながら、家族と立ち止まり、冷たいかき氷をかじって、花火の余韻に浸る瞬間。移動の混雑もありましたが、駅から徒歩10分ほどでアクセスできる便利さも、この花火大会の魅力のひとつでした。

帰るとき、花火の余韻が胸に残り、夏の幸せがぎゅっと詰まった夜だったと、ふと思います。また来年も、この特別な夜に立ち会いたいですね。