2025.12.29
ブログ
年の瀬貸別荘ステイ
年末が近づくと、何歳になっても胸がそわそわしてくる。街じゅうがきらめきを増して、少し浮かれたような空気が流れはじめる頃、私たちは貸別荘へ向かう。玄関を開けた瞬間、広いリビングと木の香りにテンションが一気に上がる。キッチンでは、買い込んだごちそうが並ぶだけでパーティーの準備モード。友達が持ち寄ったお菓子袋のガサガサ音ですら楽しい。
窓の外には冬の澄んだ空。夕方になると、空の色が少しずつ金色に変わっていき、テラスに出るとひんやりした風が頬を撫でた。「今年もいろいろあったね」なんて、自然と一年を振り返る会話が始まるけれど、暗くなる前にゲーム大会が始まって、思い出話は笑い声に変わっていく。
夜が深まるころには、鍋の湯気とあったかい照明に包まれて、まるで自分たちの家が一年でいちばん賑やかになる瞬間みたいだ。年末のばたばたも、仕事の疲れも、ここに来るとすべてふっと軽くなる。
「来年もまた、こうして集まろうね」
そんな約束が自然とこぼれる、冬だけの魔法みたいな貸別荘ステイ。年の瀬って、やっぱりいい。