2025.12.27
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朝日が美しいのは初日の出だけじゃない
年末の南房総は、朝日がとくに美しい。水平線の向こうに、静かに光が滲みはじめる瞬間は、胸の奥に小さく火がともるようだ。
貸別荘から歩いて海辺へ降りると、まだ誰もいない砂浜に波の音だけが響いている。冷えた空気を吸い込みながら空を見上げると、徐々にオレンジ色が強くなり、世界が少しずつ目を覚ましていく。気づけば、今年を振り返る気持ちよりも「来年はどんな朝日が見られるかな」という前向きな想いがふっと浮かぶ。こうして一年のラストを静かに迎えると、なんだか心が整っていく。
年末の朝日、それは旅人へのささやかな贈りものだ。