2025.12.30
ブログ
1年のおわり。
今年が終わる音は、いつも静かだ。
カレンダーの最後のページをめくる指先が、少しだけゆっくりになる。
もう戻らない日々に触れてしまいそうで。
リビングに残った飾りつけの明かり。
少し斜めになったままのリース。
慌ただしかったはずの一年が、急に遠くから手を振っているように感じる。
誰かと笑った夜も、ひとりで泣きそうになった朝も、全部まとめて「今年」という箱にしまわれて、そっと奥へ運ばれていく。
外に出れば、冬の空気が澄んでいて、ここから続く未来がまだ白紙だと教えてくれる。
でも、白紙って本当は少しこわい。
何を書けばいいのか、どこまで頑張ればいいのか、わからないまま立ち止まってしまう。
それでも、誰かの笑い声や、窓辺の灯り、温かい飲み物の湯気にふと救われて、
「来年もなんとかなるかもしれない」
そんな気持ちだけは、自然と湧いてくる。
年末の夜は、寂しさと希望が、同じ温度で胸に宿る。
その混ざりあう感じが、なんだか人間らしくて好きだと思った。