2025.10.10
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ぼくのわくわく冒険 秋編
ぼくたちが着いた貸別荘は、大きな木のにおいがするおうちだった。カバンを置くとすぐに外へ飛び出した。カサカサと落ち葉をふんで歩くのが楽しくて、つい何度も同じ道を走ってしまう。空は高くて青くて、夏よりもずっと遠くに見えた。
夕ごはんは、みんなで野菜を切って鍋を作った。ぼくはにんじんを切るお手伝い。ぐつぐつ煮える音といいにおいに、おなかがぐうっと鳴った。できあがった鍋をふうふうしながら食べると、体がぽかぽかして、なんだか幸せな気持ちになった。
夜になると、お父さんとお母さんと一緒にテラスへ。冷たい風がほっぺに当たるけど、上を見上げるとキラキラの星がいっぱい。まるでお空からプレゼントをもらったみたいだった。貸別荘で過ごす秋の夜は、ぼくにとって宝物みたいな時間になった。